2009年12月5日土曜日

10年後?

20年前、私は何を考えていたんだろう。

2歳、思い出せない‥。


10年前は何だったんだろう。

12歳、成績が良い人になるにはどうすればいいかを考えていたな‥。


5年前は?

17歳、日本の大学に受かり、日本で暮らすことだったかな‥。



今は‥

22歳、父のような人になりたいと、ずっと考えている。



今振り返ってみて、

10年前、5年前に、真剣に考えたことが叶ってるみたいに


5年後、10年後の自分が、

今考えていることができてると思えたら、


私は本当に本当に本当に

素晴らしい人生を送っているだろうと思う。



お父さん、

今までもそうだったけど、

これからもずっとずっと

私はお父さんを一番尊敬してるよ。

2009年8月10日月曜日

ロジカル・プレゼンテーション

【1】ロジカル・プレゼンテーション
【2】高田貴久
【3】満足度 ★★★★★
インターンで勧められた、ロジカルシンキング(だけではないが)のための書籍。ロジカルシンキングベースの本だけあって、極めて構造が分かりやすく、エピソードがあって読みやすい。実践的に使えるテクニックも満載で、ロジカルシンキングを身につけたい人にとてもおすすめ。

【4】概要
私たちは日常生活で絶え間なく提案をしている。就職の面接や、どんなアイスを食べるかを決めることなども実は一種の提案である。この本は、提案が通るようにその正しい仕方、技術を教えている。

提案の技術とは、「正しく考える」能力と「正しく伝える」能力からなり立つ。それぞれを手助けするのが、以下の4つのスキル。
・論理的思考 – 話をつなく2つのスキル
・仮説検証力 – 疑問に答える5つのステップ
・会議設計力 – 議論をまとめる2つのスキル
・資料作成力 – 紙に落とす5つのステップ

それぞれのスキルの内容を構造化したものを下に示す。ロジカルシンキングの練習として、試みたが、、元々とても構造化されていたので、やった意味があったのか今更疑問を抱く‥瀑

いや、最初は分かりやすい本でちょうど良かった!!笑
■論理的思考 – 話をつなく2つのスキル
■仮説検証力 – 疑問に答える5つのステップ















■会議設計力 – 議論をまとめる2つのスキル
■資料作成力 – 紙に落とす5つのステップ

2009年8月6日木曜日

私の明日を変えた4日間

李英俊さんが年に1度だけ(今年に限り2回)学生のために、将来の社会のために、無償で開催する研修に行ってきた。(社会人に対して150万円の価値で提供するということを研修を終えて初めて知った‥。)

「心」「知」「行」に激しい変革が起こった、一生忘れられない4日間だった。

■「心」の変化
私は「変化」「批判」を恐れる人間だった。だから新しいことに挑戦できなかった。だけど、どれだけ深く考えても、悩んでても、行動してみないとその結果は分かりっこないということ、欲しいものは手に入らないということを痛いほど思い知らされた。

性格なんて関係ない。変わりたいんだったら、成長したいんだったら積極的に行動するしかないというマインドセットがいつの間にかできてた。

■「知識」の変化
インターン中、教わったのは以下の3つのスキル。
講義では、怠け果てていた脳に膨大な量の知識を叩き込み、グループワークでは、熱く議論し更に理解を深めて行った。現在、復習中!

□Human Skill
・コミュニケーション能力(DiSC理論)
・リーダーシップ(影響力)
・プロフェッショナリズム
・プレゼンテーション

□Technical Skill
・マーケティング(STP,4P)
・タスクマネジメント

□Conceptual Skill
・ロジカルシンキング
(MECE、ロジックツリー、ピラミット構造、フレームワーク、仮説思考)

■「行動」の変化
高ぶった意識は、ちょっとずつ行動に出始めた。初日ではグループディスカッションですら意見を言えずにいた私だったのに、翌日から発言、挙手の回数が少しずつ増え、自主的にケーススタディのリーダーに申し出、最終日には全員の前での書籍プレゼンテーションを必死に乞った。

これらの変化は、常に尻を叩いてくれた李さんの存在がいたからできたことだった。これからは自分が自分を律してこの変化を習慣化していくのが、新たな目標である。


李さんはこの4日間、メモるのが追いつかないくらい沢山の心に刺さる言葉を話してくれた。
その中から今の私に一番焼きつけられたのは以下の言葉。

「わかるということは行動すること」

今回学んだことを実行に移して初めて、この4日間の価値が本当に分かったと言えるのである。

2009年6月8日月曜日

15の夜ワークショップ

6月3日、(★)東京大学ワークショップ部が主催する、15の夜ワークショップに行ってきた。15の夜ワークショップとは大学生活を振り返りながらみんなと話し合い様々な気付きにたどり着くワークショップ(WS)のこと。大学生活の中で幾度が繰り返される流れ(モヤモヤ ⇒ 計画 ⇒ 行動 ⇒ 行動後(Ozaki's 4 Steps))が、まさに尾崎豊の「15の夜」の歌詞に表されているところが、WSの名の由来(の1つらしい、笑)。
http://utworkshop.jimdo.com/
はじめは自己紹介を兼ね自分たちの15歳について語った。次に尾崎豊の15の夜の動画を鑑賞し本格的にWSに入った。
配られたA3用紙に、大学生活を振り返りながら時間を横軸、充実度を縦軸にグラフを描き、「モヤモヤ期」「計画期」「行動期」「行動後」を少し意識しながらエピソードを書き込んでいった。








私の充実度(感情)の最近の曲線はかなり極端!
その当時その当時きっと大変な思いをしただろうに、今のものに比べると、平坦なものだったんだなと少し驚いた。今の大変さを、将来はまたそこまででもなかったように思える日がくるのだろうか。
書き終わったあとは、自分のグラフ見せながらみんなに説明していく。質問や感想を受けながらやると、かなり楽しく話すことができた。
みんなの発表が終わった後はきき残った質問をしながら気づきなどを話し合った。
今回は2回目ということもあり、前回の気付きのシェアに加わり、更に新たなことが見えたりしてめっちゃ盛り上がった‥!
曲線の傾きや山の数などにばらつきはあったけど、「モヤモヤ期」の後は、必ず曲線が上がっていたことがやはり著しい共通点だった。
また、「計画期」は「モヤモヤ期」との区分が曖昧で最初は計画期の存在に気付かなかったけど、きっと何か起こしたい「行動」にアンテナをはっていたことがそうであるという話がでてすごく納得した。

そして個人的に感動した学びは、グラフの流れには人の影響が多くあることから発展した、『複数の個人がコミュニティを作り、そして組織化していく過程』、『コミュニティと組織の違い』だった。
人は普通、独りでいるとき、または硬い組織の中にいることより、自由度の高いコミュニティの中にいる時に非常に楽しいと感じるらしい。(最初は意味がよく理解できなかったが、自分の場合に当てはめてみると、あまりにも当てはまっていて、めっちゃスッキリした。)その理由で、独りで孤立している人や、1つの組織だけに身をおく人より、多くのコミュニティの「周辺渡り」をする人たちは常に活き活きと生活ができるそうだ。(私の記憶が正しければ‥;;)対話がめっちゃ盛り上がり、そのまま振り返りをしてWSが終わると思いきや、最後はOzaki's 4 Stepsを学問的にアプローチして解説してくれた。
大学生活を振り返ってみて見えてきた「モヤモヤ ⇒ 計画 ⇒ 行動 ⇒ 行動後(Ozaki's 4 steps)」は、ジャック・メジローが提唱した「変容的学習理論」とすごく似ていた。(まさにそうだった!)大人の学びとは、「ものの見方が変わる」こと。うん‥確かに「モヤモヤ」は、今までは普通に受け入れたことへの見方が変わったときにやってきていたかも‥
最後は15の夜の映像をもう一回鑑賞して、しみじみとその歌詞を頭(心)に刻んだ。
本日のWSは、私が今まで体験してきたWSと一味違って、少人数でリラックスした雰囲気で進められた。けど、学びの内容の濃い、ついまた参加したいと思ってしまう魅力的なWSだった。

15の夜WSは私の「モヤモヤ」を解消してはくれなかった。(モヤモヤ現在進行中‥)ただ、「モヤモヤ」が何なのか、そしてその捉え方を教えてくれたと思う。それを知る知らないかで、気持ちも、考え方も「全然違う」としみて感じた。

あ‥参加してよかった!!

2009年5月26日火曜日

『正しく決める力』 in Mindset School

5月24日は(★)Mindset Schoolに行って来た。今回のテーマであるタイトル(正しく決める力)に見覚えのある方も沢山いるのでは。そう、本日は「正しく決める力」の著者である(★)三谷宏治さんをゲストに迎えたのである。★MindsetShool
東京大学大学院 学際情報学府 安斎勇樹が運営する、
都内の中学生と大学生を対象にした新しい学びの場。
毎月豪華なゲストによるワークショップを通して、
将来求められるスキルとマインドセットを磨く。
http://mind-set.jp/contents/school/index.htm

★三谷さんプロフィール
三谷宏治氏 K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授
1964年生まれ、45才。三女の父。 87年、東京大学理学部物理学科卒、92年、INSEAD MBA修了。
87年から96年までボストンコンサルティンググループ、96 年から06年まで アクセンチュア戦略グループ。03年から06年は同 統括エグゼクティブ・パートナー を務める。 06年8月からは教育(特に小学生から大学生)の道へ。 著書に「正しく決める力 - 「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法」(ダ イヤモンド社)「観想力 - 空気はなぜ透明か」(東洋経済新報社)「トップ コンサルタントがPTA会長をやってみた - 発想力の共育法」(英治出版)「突破するアイデア力」(宝島社新 書)。K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授、グロービス経営大学院 客員教授、早稲田大学ビジネススクール 客員教授(4月より)。
http://www.mitani3.com

WSの詳細は安斎(Mindset School運営)さんの(★)レポートを参考にして頂くことにし、私はWSで体験した「3段階で決める」を取り入れ、ブログを書くことに挑戦してみたいと思う。
http://mind-set.jp/contents/blog/2009/05/post-54.htm

+ + + + +
【三段階でブログを書いてみる】
■気付き(WSのメモ)
①(価値観と並ぶほどの)時間の大切さ
今回のWSは、決められた時間に個人、そしてチームで「正しく決める」ことが求められたが、実際には大半の人が定時に終えることができなかった。どれだけ正しい結論に至っても、時間を守れなかったら、その結論自体意味をなされない時は極めて多い。決められた時間内に、正しく決断(行動)するためには、
●最初の時間配分、(チームでの決断の場合)役割分担
●繰り返し練習
が必須である。

何かをする時は、何かを捨てなければならない
私は欲張りな人間で、いくつかのことを同時に得ようとする。極端な例でいうと、痩せたいけど、アイスが食べたい。結局カロリー少なめなアイスを選ぶが、美味しさに満足できないがためにもう一個アイスを買ってしまう‥
「捨てる」ということは、難しい。怖い。しかしきちんと「捨てる」ことをしないと、大戦略も、効用も、手段も、そして結果も中途半端なことになってしまう。最初に「やらない」ことを決めることが「決断」することの大前提であり大いに役立つ。

習慣は第2の天性
人が変わることは、同じことを繰り返し、習慣化することである。頭で分かってるだけじゃ、何も変わらない。言い換えると、繰り返して習慣化してからこそ「変わった」と言える。

■記憶に残ったこと・感想
普段聴くことが極めて難しい三谷さんのMONOGATALはとても心に残っている。三谷さん曰く大人になったと思った瞬間は、ゴミ箱の横に落ちていたゴミを見た瞬間だったそうだ(自分で片付けよう)。自分の人生を振り返ってみると、「自分のため」「今、楽」の基準で物事を決めてきたのが、いつの間にか「人のため」「将来に役立つ」に変わってきている。そして今回のMindset Schoolに参加してとても驚いたことがある。それは、WSで学んだことを実際に行動に移そうとする(3段階で正しく決めようとする)「マインドセット」になっていたことだ。書籍「正しく決める力」はすでに読んでいたことだし、三段階の方法とすごさはわかっていたが、実は全く実践できていなかったのだ。このマインドセットはアクティビティ、MONOGATAL、三谷さんとの会話全体を通して得られたものだと思う。WSってすごいなーと思った!!(Mindset School、ありがとうございます★)
今回参加してよかった‥!

■これからのアクション
①「重要思考」⇒「3段階で決める」ことを日常に取り入れる
 ・イベントに参加するかどうか
 ・貴重な朝の時間の使い道
 ・食事のメニュー
 ・選書
 ・寝る時間
 ・買い物 ‥

②「Trial & error」を心がける。
アウトプットが批判されることを恐れない。FBをもらい、次に活かせるように努める。

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☆3段階でブログ内容を決めて書いてみた感想
・書く内容の方向が決まっていたので、前より早くブログを書くことができた。
・けれど、最初設定した時間(ちょっとキツ目)を守ることがなかなか難しい。
・自分の価値観をしっかり理解する必要がある。

2009年5月17日日曜日

デザイン基礎ワークショップ

Educe Technologiesが主催し、東京大学大学院情報学環・学際情報学府山内研究室が共催する「デザイン基礎ワークショップ」にスタッフとして参加してきた☆
本日のゲストは、アートディレクター/グラフィックデザイナーの菊地敦己さん、ツッコミに(株)日本デザインセンター/デザイン・プロデューサー紫牟田伸子さん。
「デザインに興味ある」を口癖のように言う私だが、デザインの概念が定められたない状態、デザインの基礎を学べるという期待、そしてただ単純にデザインのワークショップという言葉に惹かれ参加したのである。

本に書いてあるようなデザインの基礎知識、初歩的なスキルが主流なワークショップかと思っていたが、今回のワークショップはまったく別次元の価値を持つものであった。

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【ワーク1】名詞&形容詞組み合わせスケッチ
参加者は名詞と形容詞を別々の紙に書きそれらを分けてかごに入れる。別々にシャッフルされた紙を参加者は1枚ずづとり、「形容詞を表す名詞の絵」を描く。最後は絵が何を表しているかをみんなであてる。

「黄色いイチゴ」、「美しいMac」、「大きい大阪」‥
ほぼペン1本という限られた条件から描かれた絵に様々な工夫が見られる。

これが面白く2回もやった!
2回目は形容詞と名詞が分かっていたこともあったが、前回みんなの絵をみたことから「共通言語(パクリ‥笑)」、ができたこともあり、「正解が当てられる率」(情報伝達)は高くなったが、前回ほど「斬新性の度合い」(表現)は衰えた。

【ワーク2】RGWグッズ並べ
事前に参加者に赤(R)、緑(G)、白(W)のグッズをもってきてもらい、それらを「なにかのルール」を定め並べる。
ルール①RGWに分かれ「小さい⇒大きい順に並べる」
ルール②RGWに分かれ「柔らかい⇒硬い順に並べる」
ルール③RGW混ぜて、「を描くように並べる」
最初はそれで‥??と少し戸惑ったが、実際に並べてみると‥

美しい‥

個人的に美しいと感じたのはルール①。上手く写真に収められなかったのが悲しすぎた(;ロ;)

次は、「当てっこゲーム」。いくつかのチームに分かれ、チーム会議で決めたルールでグッズを並べ、他のチームがどんなルールだったか当てるゲーム。
私は懇親会の準備で参加できなかったが、チラッとみてみると、時計ができていたり、三角のようなものができていたりしていた。

【懇親会】
主催側が用意した食べ物+参加者からの様々な差し入れを美味しく食べながら、個性・魅力溢れる参加者たちと楽しい会話の時間を過ごした。色んな人と話すことは本当に良いと思う。自分の考え方が広がるし、自分を見つめなおすキッカケを与えてくれる。

【軽いワーク+質問タイム】
その後も多くの参加者が残っていて、みんなでもう一度軽いワークをし、最後はゲストの菊池さんに質問タイムを持った。ここでの菊池さんのお話に沢山の学びを得た。

+ + + + +
 
今日のワークショップから得た、自分にとって最も深い学びを最後に書いておく。

「良いデザイン」をすることは極めて難しい。それは、いくつかの情報を何かの形に収めること、その情報がちゃんと伝わること、美しく表現すること、のバランスを絶妙にとることが求められるからだ。神秘的な表現の中に人の共感が得られる情報が組み込まれている。それが人に「あ‥!」という感動を与えられる美しいデザインだと思う。

これらのデザインの各々の要素への取り組みバランスをとること、それらを支えるスキル・知識は無数に繰り返されるトレーニングによってやっと身につくことであり、そうしてやっと情報のインプットからデザインというアウトプットまでの過程が自然に(スムーズに)行われ、ジャンプも起きる。その状態がプロフェッショナルであると菊池さんは仰る。常に行動すること、努力し続けることが何よりも大切であることを強調されていた。

デザインはメッセージを持っている。作者の思想・人生がうかがえる。生命が感じられる。だから、デザイン一つひとつが面白くて魅力的で尊い。

今日は参加して良かった‥

2009年5月16日土曜日

仕事の思想



【1】仕事の思想 -なぜ我々は働くのか
【2】田坂広志
【3】感想+フレーズ
大学4年もなって最近は悩みの90%は進路(ゆくゆくは就職)のことだ。どんな道が自分の道なのかを探している。仕事の思想、「なぜ自分が働くのかの答え」からそのヒントを得たいと思い本を読み始めた。

以下、心に響いた『フレーズ』とともに主に自分が感じ取ったことを書いておく。

なぜ働くのか?という問いに対して「お金のため」だけが答えになってはならないと私は感じていた。
じゃぁ、なぜだろう‥仕事で給与以外のことで得られることは何だろう‥

著者は仕事の報酬にはいくつかの世界があり、一生懸命働くことによって見えてくる世界が変わってくると述べていた。その4つの世界とは
・給与(お金)

・能力(仕事のスキル・ノウハウ)

・仕事(やりたい・やりがいがある仕事)

・人間としての成長(こころの世界が見えるようになる)
のことをさす。 
上の3つは、失われてしまうか衰えるかそもそも与えられないことが多い。しかし「人間としての成長」は決して失われないものである。最終的に、私たちは「人間としての成長」のため働くのである。人間としての成長のためには、「夢を本気で語り、目標を定めること」が大切だと著者は強調する。

夢を語ることによって目標が見えてくるし、はっきりとした目標が定まることで力を振り絞ることができる。精一杯頑張っていくうちに成長する。
ここで目指すべきなのは、夢を語ることの責任を持つことが怖くて一人で夢だけを膨らます「妄想家」ではなく、本気で夢を人前で堂々と語り、まずは自分を変え、そして成長のために努力し続けていく「理想家」である。

そして更に成長していくためには現在の成長の段階を把握することが重要で、それは自分の鏡である「顧客」を見つめ、共感することで分かることができる。大切なのは、
『こちらの立場に立った操作主義的な発想で、「顧客を説得しよう」「顧客を動かそう」と考えるのではなく、まず、無条件に、顧客に深く共感する』
つまり、自分の損益を考え相手を操作すようとせず、相手の立場、状況を深く理解することである。

また「人間学」を学び、「人間力」つけることが「人間としての成長」を助ける。これらは本や話を通して得られるものでなく、現実の世界で通して身につくものである。現実の世界こそが最高の学び場である。人を深く見つめることが「人間学」となり己の内面省察につながる。人と正対・格闘し最適な距離を見つけることで「人間力」は身につく。


「人間としての成長」は「人生の思想」なのではないかと自分なりの結論に至った。私たちがどのような状況の下にあっても、私たちを支えてくれるもの、どんなときでも心がけるべきことだと思った。

『仕事というものは、こころを込めてやれば何でも面白いよ‥』
人間はできなかったことができるようになると面白いと感じるそうだ。言い換えよう。人は自分の成長を実感すると楽しくなる。

どんなものであれ仕事というものは、人間として成長することを思いかければ素晴らしい機会を与えてくれる。それが理解できていれば、仕事は面白くなる。自分を成長させてくれる貴重な存在だからだ。

+ + + + +

・現代のノブリス・オブリージュとは、
『高貴な人が覚悟する義務』ではなく、『義務を覚悟する人の高貴さ』である。

・『「夢が破れること」を恐れる必要は決してない』
・『我々は、後生を待ちて、今日の務めを果たす』
・『本気で夢の実現を信じ、力を尽くして歩むこと』

+ + + + +

【4】目次
はじめに なぜ我々は働くのか
第一話 思想 / 現実に流されないための錨
第二話 成長 / 決して失われることのない報酬
第三話 目標 / 成長していくための最高の方法
第四話 顧客 / こころの姿勢を映し出す鏡
第五話 共感 / 相手の真実を感じとる力量
第六話 格闘 / 人間力を磨くための唯一の道
第七話 地位 / 部下の人生に責任を持つ覚悟
第八話 友人 / 頂上での再会を約束して人々
第九話 仲間 / 仕事が残すもうひとつの作品
第十話 未来 / 後生を待ちて今日の務めを果たすとき