2009年5月6日水曜日
断る力
【1】勝間和代
【2】文春新書
【3】学び
本を読む前に「断るのは実力をつけてから。今は実力をつけるために何でも受け入れるべきなのでは?」という疑問を抱いていた。だが考えてみればこの「何でも」も種類は様々で、「実力と結びつく」のかどうかをきちんと考えることが大切である。
もう1つの気付きは、「断る力を持っている」ことは、他人との関係を粗末にし、自分の意見ばかり主張するのでないということである。むしろ相手と自分の立場を深く理解した上でお互いがより良い段階に達するために努力することなのだ。
この本を通して得たことから、これからは行動に心がけることをまとめる。
命令・依頼をされた時には、それらが自分にとって「本当に重要なのか」を真剣に考え受け入れるか断るかを決める。断る際には自分自身・相手における断る理由を考える。断り方はなるべく相手を傷つけないように心を配る。能力があるなら、FBをきちんと考えて提供する。
【4】目次
第1章 総論 「断る力」の圧倒的な効用を理解する
第2章 ホップ 自分の揺るぎない軸を持つ
第3章 ステップ 相手への建設的な影響を発揮する
第4章 ジャンプ 「断る力」で、自分と周囲の好循環を作る
【5】抜き出しフレーズ
・仕事を減らすことで自己投資の時間も増え、自分の生き方を見直す時間もでき‥「コモディティ」から「スペシャリティ」への道が開けた。
・「断る力」を身につけることで、断るから実力をつけられること、実力があるから断れること、の好循環を自ら作り出していかなければならないのです。
・努力は惜しまないのだけれども、評価を他者に預けてしまう人は、もっともうつ病にかかりやすいのです。
・さまざまな命令・考え方・発想‥全体像の中で、どこまでが支持できて、どこまでがより考える必要があるのか、その割合を考え自分の軸で一度問題を置き直してみる習慣。
・「断らないことは、あたなに何のメリットがあるでしょうか」‥
◎モノを深く考えないで済むといることなのです。
・他人かうまくいっていたり、他人が自分よりも良い才能を持っていることは、私たちの価値を考える際に何の影響もありません。それについて、他人の成功が自分の存在を脅かすような気持ちになり、他人の足を引っ張る‥ことになります。
・自分に責任を持てるのは自分だけ。
・(自分の軸をもつために)何かタスクを任され、それについて自分で判断し、行動し、その成果を自分の責任として披露をし、評価される。
・「リスクミニマイズ」か「リターンマキシマイズ」か
・そもそも意に沿わない依頼をうけて「断る」というリスクを取らなくてもいような環境を作れないか、とことん考える。
・自分がそういった時間を配分してもいないのに、他人が得意なことをうらやましがってもしょうがない
・他人にどう映っているか、ということをまずは情報として仕入れた上で、自分としてはどのように自分を評価するのか、あくまでその材料の一つとして使うのである。
・「20代」=「トライ・アンドえ・エラー(試行錯誤)」の時期として位置づけ、さまざまなことを試しながら、自分のできること、できないことの境界線を知るための「材料」と「経験」を蓄える必要があるからです。
・自分のコーチは自分しかない
⇒他人からのアドバイスにはどのような場合でも「バイアス」が含まれている
・空気を読んだ上で無視できる力をつける。
・交渉力 - 相手が出してきた要求や条件に対して、何でも即座に「ハイ」と返答するのではく、まずはいったん「よりよい方法はないか」と一歩進んで考えるクセをつける。
⇒この思考をし行動することに損することはない。
・交渉を行う際には
◎あなたの利害だけを考えるのではなく、相手の利害も考える
(TPO、バランス)
・相手を尊重するからこそ「断る」
「断る」≠「相手の否定」
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