2009年5月17日日曜日

デザイン基礎ワークショップ

Educe Technologiesが主催し、東京大学大学院情報学環・学際情報学府山内研究室が共催する「デザイン基礎ワークショップ」にスタッフとして参加してきた☆
本日のゲストは、アートディレクター/グラフィックデザイナーの菊地敦己さん、ツッコミに(株)日本デザインセンター/デザイン・プロデューサー紫牟田伸子さん。
「デザインに興味ある」を口癖のように言う私だが、デザインの概念が定められたない状態、デザインの基礎を学べるという期待、そしてただ単純にデザインのワークショップという言葉に惹かれ参加したのである。

本に書いてあるようなデザインの基礎知識、初歩的なスキルが主流なワークショップかと思っていたが、今回のワークショップはまったく別次元の価値を持つものであった。

+ + + + +

【ワーク1】名詞&形容詞組み合わせスケッチ
参加者は名詞と形容詞を別々の紙に書きそれらを分けてかごに入れる。別々にシャッフルされた紙を参加者は1枚ずづとり、「形容詞を表す名詞の絵」を描く。最後は絵が何を表しているかをみんなであてる。

「黄色いイチゴ」、「美しいMac」、「大きい大阪」‥
ほぼペン1本という限られた条件から描かれた絵に様々な工夫が見られる。

これが面白く2回もやった!
2回目は形容詞と名詞が分かっていたこともあったが、前回みんなの絵をみたことから「共通言語(パクリ‥笑)」、ができたこともあり、「正解が当てられる率」(情報伝達)は高くなったが、前回ほど「斬新性の度合い」(表現)は衰えた。

【ワーク2】RGWグッズ並べ
事前に参加者に赤(R)、緑(G)、白(W)のグッズをもってきてもらい、それらを「なにかのルール」を定め並べる。
ルール①RGWに分かれ「小さい⇒大きい順に並べる」
ルール②RGWに分かれ「柔らかい⇒硬い順に並べる」
ルール③RGW混ぜて、「を描くように並べる」
最初はそれで‥??と少し戸惑ったが、実際に並べてみると‥

美しい‥

個人的に美しいと感じたのはルール①。上手く写真に収められなかったのが悲しすぎた(;ロ;)

次は、「当てっこゲーム」。いくつかのチームに分かれ、チーム会議で決めたルールでグッズを並べ、他のチームがどんなルールだったか当てるゲーム。
私は懇親会の準備で参加できなかったが、チラッとみてみると、時計ができていたり、三角のようなものができていたりしていた。

【懇親会】
主催側が用意した食べ物+参加者からの様々な差し入れを美味しく食べながら、個性・魅力溢れる参加者たちと楽しい会話の時間を過ごした。色んな人と話すことは本当に良いと思う。自分の考え方が広がるし、自分を見つめなおすキッカケを与えてくれる。

【軽いワーク+質問タイム】
その後も多くの参加者が残っていて、みんなでもう一度軽いワークをし、最後はゲストの菊池さんに質問タイムを持った。ここでの菊池さんのお話に沢山の学びを得た。

+ + + + +
 
今日のワークショップから得た、自分にとって最も深い学びを最後に書いておく。

「良いデザイン」をすることは極めて難しい。それは、いくつかの情報を何かの形に収めること、その情報がちゃんと伝わること、美しく表現すること、のバランスを絶妙にとることが求められるからだ。神秘的な表現の中に人の共感が得られる情報が組み込まれている。それが人に「あ‥!」という感動を与えられる美しいデザインだと思う。

これらのデザインの各々の要素への取り組みバランスをとること、それらを支えるスキル・知識は無数に繰り返されるトレーニングによってやっと身につくことであり、そうしてやっと情報のインプットからデザインというアウトプットまでの過程が自然に(スムーズに)行われ、ジャンプも起きる。その状態がプロフェッショナルであると菊池さんは仰る。常に行動すること、努力し続けることが何よりも大切であることを強調されていた。

デザインはメッセージを持っている。作者の思想・人生がうかがえる。生命が感じられる。だから、デザイン一つひとつが面白くて魅力的で尊い。

今日は参加して良かった‥

0 件のコメント: